2月5日に4年ぶりとなる新作『Us Alone』をリリースしたヘイデンだが、今作では珍しくインタヴューに応じていて、「いかにもカムバックのように思えてしまうわけはいくつかあるんだよね」と音楽サイトのスピナーに語っている。
「基本的にぼくの場合、作品と作品の間に大体2、3年はかかってしまうことが多くて、今回は4年かかったから、そうなるとこのエンタテイメントの世界では人の一生分くらいに匹敵しちゃうんだよね。それと、ちょっと新しいことに精を出していたということもあるんだ。今度の新作からはビジネス面でいろいろ変更していて、だから、ぼくにはちょっとした新章のような気分なんだよ」
これまでヘイデンは自身で経営するレーベル、ハードウッドから作品をリリースし、それをユニバーサル・カナダが配給するという形で作品を発表してきたが、今回からはブロークン・ソーシャル・シーンが設立したレーベルのアーツ&クラフトと契約し、全面的にアルバムのリリースについて任せることにしたとか。特に前作の2009年の『The Place Where We Lived』についてはほとんどライヴもプロモーションも行わないことになったが、「レコードを出したんだとみんなに知ってもらうにはどうすればいいのかと頭を悩ませるのに時間をもう使いたくなくなったんだよ。それをよく知ってる人たちと組みたいと思って、そういうことをやってると取られてしまう時間を、もっと作品そのものとジャケットのアートワークだとか、そういうことに使いたいと思ったんだ」とヘイデンは説明している。
その手応えについては「これまでのところうまくいってるよ。今じゃツイッターのアカウントも持ってるくらいだからね」とヘイデンは語っている。
その一方で今回の新作の内容は新機軸を打ち出すというものではなく、大人としての愛の問題を綴る"Old Dreams"、子供を寝かしつける親の心境を描いた"Motel"など、いかにもヘイデンならではの成熟の域を感じさせる作品になっている。特徴的なのは自身のキャリアをつぶさに振り返り、自身と音楽との関係の変化を語る"Almost Everything"だが、決してなにかの節目を意識したわけではなかったという。
「ぼくはまるで過去のことを振り返ったりしないし、懐かしがったりすることもしないたちなんだよ。それと同じようにあまり将来のことも考えないんだけどね。でも、"Almost Everything"はある晩、たまたま書けちゃった曲なんだ。ある気分になってて、ピアノの横にいたのがあの日じゃくて別の日だったら、あの曲は書いてなかったかもしれないんだ。まあ、ああいう歌詞を書くような、そんな気分になってたんだろうね。でも、翌日読み直したら……まあ、後悔したとまでは言わないけど、『これって本当に自分にとって世に出したい内容かな?』って首を傾げちゃったっていうか。でも、正直な内容だなと思って、ボツにしちゃうのはよくないなって思い直したんだよ」