スレイヤーのジェフ・ハンネマンが肝機能不全のため49歳で他界

スレイヤーのジェフ・ハンネマンが肝機能不全のため49歳で他界

スレイヤーのギターのジェフ・ハンネマンは肝機能不全のため、5月2日に南カリフォルニアで他界した。享年49歳だった。

ジェフは2011年から壊死性筋膜炎という難病に罹り、腕を失くしかけたと伝えられていて、手術の後、昏睡状態に処されるほどの重篤状態に一時は陥っていた。この病気は皮膚や筋組織が壊死していく病気で、ジェフは蜘蛛に咬まれてこの病気にかかったといわれている。

皮膚の移植手術の後にジェフはリハビリに励んでいたとされていて、ギターの演奏にも取りかかっていたという。なお、ヴォーカルのトム・アラヤはジェフが治癒するまで新作の制作には取りかからないと2011年に明らかにしていた。

ジェフは1982年の結成時からのスレイヤーのメンバーで、83年にはファースト『ショウ・ノー・マーシー』をリリース、作曲面でも大きな貢献を果たした。リック・ルービンがプロデューサーを務めた86年の『レイン・イン・ブラッド』は29分というコンパクトな内容ながら、今でもスラッシュ・メタルの最高傑作とされている。特にジェフとギターのケリー・キングによる交互にスイッチするツイン・リード・スタイルは爆発的なカオスをサウンドとして届けるこのバンド特有のスタイルともなった。最新作は09年の『血塗ラレタ世界』だった。

ジェフが治療に専念することになった際、バンドはギターの後任に元エクソダスのゲイリー・ホルトを迎え、ツアー活動は続けていた。ジェフとバンドの最後のライヴは発病後の2011年4月、メタリカ、メガデス、アンスラックスと共演するビッグ・フォー・フェスティヴァルで、"エンジェル・オブ・デス"と"サウス・オブ・ヘヴン"の2曲で特別出演を果たしていた。
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