ブルース・スプリングスティーンは6月20日に行ったイギリスのコヴェントリー公演で19日に51歳で他界した俳優のジェームズ・ガンドルフィーニを追悼して1975年の『明日なき暴走』の全曲ライヴを行った。
ガンドルフィーニはテレビ・ドラマの『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』での主演で有名で、このドラマではEストリート・バンドのスティーヴ・ヴァン・ザントも共演していた。
音楽サイトの「ヒドゥン・トラック」によると、ライヴが始まって12曲目の演奏が終わった時点で、ブルースはバンドと『明日なき暴走』の演奏を行うことを突然発表し、演奏をガンドルフィーニに捧げると宣言した。なお、先週末にウェンブリー・スタジアムで行ったライヴではブルースは1978年の『闇に吠える街』の全曲ライヴを行っていた。
ガンドルフィーニの訃報に、スティーヴは「兄弟にして親友だった人物を失ってしまった。世の中は史上最も偉大な俳優の一人を失ってしまった」と悼んでいる。他にもキングス・オブ・レオン、スラッシュ、ジャスティン・ティンバレイクらがガンドルフィーニへの追悼を表明している。
ガンドルフィーニは『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』の主役のトニー・ソプラノを1999年から07年まで演じ、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞3回などに輝くことになった。番組の製作総指揮にあたったデイヴィッド・チェイスは次のようにガンドルフィーニを回想している。
「ジェームズは天才だったよ。ほんの少しの演技しか観たことがなくても、それだけでわかるほどの才能だったんだ。現代のみならず、史上最高の役者の一人だったんだ。あの悲しげな眼にそんな才気が宿っていたんだ。ぼくは何度もジェイムズに言ったものだよ、『きみはわかってないけどね、きみはモーツァルトのようなものなんだ』ってね」
ミュージシャンからの追悼ツイートは以下の通り:
ネイサン・フォロウィル「R.I.P.(ご冥福を)ジェームズ・ガンドルフィーニ。なんて悲報だ」
スラッシュ「ジェームズ・ガンドルフィーニが他界したというあまりに悲しい報せ。あんな素晴らしい役者だったのに。R.I.P.」
ジャスティン・ティンバレイク「本当なのか……このジェームズ・ガンドルフィーニの訃報は悲しすぎる。この大変な時期を過ごすご家族に心からのお悔やみを申し上げます」
グライムス/フェアリー・クイーン「R.I.P.トニー・ソプラノ」
ベスト・コースト「真剣に泣きそうです。R.I.P.ジェームズ・ガンドルフィーニ。あなたは永遠にわたしのDVDプレーヤーと心の中で生き続けます」
ザ・フューチャーヘッズ「なんてこと……ジェームズ・ガンドルフィーニが他界したって聞いてへこんだよ……」
ブレンドン・ウーリー「ジェームズ・ガンドルフィーニの死が深く悲しい。ぼくたちは真に偉大な才能を失ってしまった。R.I.P.」
ロスタム・バトマングリ「早すぎるよ RT@nytimes:ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』のジェームズ・ガンドルフィーニ、51歳で急死」
プロフェッサー・グリーン「R.I.P.ジェームズ・ガンドルフィーニx」
マット・ソーラム「R.I.P.ジェームズ・ガンドルフィーニ。まだ若いのに。たった51歳で。惜しまれるよ」
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