エアロスミスのスティーヴン・タイラー、デッドマウスとソロ作を作りたいと語る
2013.06.21 20:00
ザ・ビートルズがライヴを行ったことなどで有名なアメリカの屋外音楽堂ハリウッド・ボウルだが、その名誉の殿堂にエアロスミスのスティーヴン・タイラーとジョー・ペリーがパティ・オースティンやジョン・レジェンドらと共に殿堂入りすることが決まり、この機会に『ローリング・ストーン』誌の取材を受けたスティーヴンとジョーはハリウッド・ボウルや今後の活動予定などについてざっくばらんに語っている。
ハリウッド・ボウルについてスティーヴンはビリー・ホリデイ、ジュディ・ガーランド、フランク・シナトラ、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・ビートルズなどかつて登場したアーティストの名前を挙げては、殿堂入りを果たせて光栄に思っていると語る一方で、ジョーはエアロスミスは4度公演を行っていてロック・バンドには本当にしんどい会場だけど栄えある会場で、近所のアリーナをやるくらいなら絶対にハリウッド・ボウルでやりたいものだと説明している。
式典ではハリウッド・ボウル・オーケストラとの共演も果たすことになっているが、スティーヴンは当然、“ミス・ア・シング”もやるし、アレンジもいろいろ手を加えるつもりでその打ち合わせも予定していると意気込んでいる。なお、ジョーの説明では持ち歌は5曲で、そのうちバラードは2曲だが、「ポップ畑の連中が俺たちのロック・ナンバーをどう思うのか心配だよ」と語っている。なお、ジョーはロック・ナンバーのうちには“ウォーク・ディス・ウェイ”も含まれていることも明らかにしている。
その一方で、夏には日本ツアーや南米ツアーを控えているエアロスミスだが今後の活動の予定について訊かれてスティーヴンはソロ・アルバムをぜひ作りたいと語っている。
「ジョーだってソロ・アルバムを4枚作ってるからね。でも、俺はないんだよ。とはいえ、歌詞やアレンジ的には俺はエアロスミスで充分なんだ。全部表現として吐き出せるし。だけど、(ソロ・シングル)"(It) Feels so Good"があまりに楽しかったっていうことがあってね。これはマーティ・フレデリクソンとやったんだけど、それでソロ・アルバムをどうしても作ってみたいって疼いてしようがなくなってきたから、次にやることはそれだなと思ってるんだ」
ただ、エアロスミスの活動はあくまでも続けるとしていて、シンガポールや中国公演の可能性も明らかにしているが、エアロスミスとはまるで違うものをやりたいとスティーヴンは語っている。なお、具体的にどういう人物とやりたいのかという問いにスティーヴンはスクリレックスやデッドマウスを挙げていて、デッドマウスとはダイナー・レストランで昼食を取りながら話す機会があって「ぶっとびなやつだったよ」と語っている。
なお、ジョーはプライヴェートでは自伝の執筆にいそしんでいるそうだが、「エアロスミス42年分とそれまでの20年分だからね、重労働だよ」と語っている。