ポール・マッカートニー、50年以上も前のファンからのメッセージに返事を返す

ポール・マッカートニー、50年以上も前のファンからのメッセージに返事を返す - (c)2013 Mary McCartney(c)2013 Mary McCartney

ポール・マッカートニーは50年以上も前の二人のファンからのメッセージに対して、先頃返事を果たしたとか。

返事はBBCテレビの『ジ・ワン・ショー』を通じて実現したもので、ポールへのメッセージを送ったのはバーバラ・ベザントとリン・フィリップスという二人のビートルズ・ファンの元少女たち。二人は1963年の12月にロンドンのルイシャム・オデオンでのビートルズのライヴを観た後にこのメッセージを作成したが、メッセージはリール・テープに録音した二人の音声メッセージとなっていた。二人はこのテープに「夢は建物の後ろに行ってあなたたちに会えたらというものですが、これは実現しそうにもないのかな。でも、夢を見続けて生きるのもいいことですよね」などといったメッセージを録音し、その次のビートルズの公演が行われたフィンズベリー・パーク・アストリアの建物の壁に貼り付けておいたのだという。

その後、このテープは流れに流れてノーフォーク州グレートヤーマス市ののみの市で売りに出されていたのを郷土歴史研究家のデイヴィッド・マクダーモットが偶然手に入れることになった。マックダーモットはこのテープを発掘して聴いた時のことを「まるでタイムカプセルの中でこの少女たちが、このテープを録音した現場に居合わせているような錯覚に襲われましたね」と振り返っている。「ちょっと背筋の体毛がぞぞぞと逆立って、この子たちまだ元気かなって途端に思いました」。

そこでマクダーモットが『ジ・ワン・ショー』に掛け合ったところ、番組スタッフが二人の女性を探し出し、音信不通になっていた二人をリヴァプールで開催されていたザ・ビートルズ・ストーリー展覧会で引き合わせ、さらに二人のためにポールが事前にしたためていた返事が手渡されることになった。ポールからの手紙は次のような内容だったとか。

「リンダとバーバラ、こんにちは。きみたちの素敵なテープ、本当にありがとう。やっと僕のところまで巡って来たよ、でもさ、遅きに失するなんてことは実はないんだよ。これだけ時間が経った後で、きみたちも再会を果たしたと聞いてすごく嬉しかったよ。音楽をこれからも楽しんでね。ポール」

ポールからの50年経っての返事には驚いたというバーバラは次のように心境を語っている。
「今となってはもう夢みたいな思い出なんですけど、本当によかったのは学校時代の友達にまた会えたことと、わたしたちのテープが誰にも見向きもされなかったわけじゃないとわかったことです。でも、テープの内容がちょっと恥ずかしすぎるから、これを聴かれたら、家族の誰にも相手にされなくなるわ」
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