ブライアン・ウィルソン、ジェフ・ベックとのソロ新作は3分の2まで出来ていると語る

ブライアン・ウィルソン、ジェフ・ベックとのソロ新作は3分の2まで出来ていると語る

ジェフ・ベックらとソロ新作用のコラボレーションを続けているといわれているビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンだが、3分の2までアルバムの作業が進んでいることを明らかにしている。

ブライアンは今回、ジェフやビーチ・ボーイズのアル・ジャーディーン、デイヴィッド・マークスのほか、ブロンディ・チャップマンらとレコーディングを進めているというが、現在、このメンバーで10月30日までツアーも行っている。アルバムの制作状況については次のようにビルボード誌に語っている。

「3分の2くらいまでは終わってるんだよ。8曲か9曲くらい出来上がっていて、あと3曲か4曲必要なんだ。大半がかなりメロウな感じで、メロウでハーモニーが効いたものになっていて、ロックンロール曲はまだあんまりできてないんだ。かなりユニークなアルバムになってきてるよ。僕がこれまで作ってきたどんなものとも違う感じだね」

また、ジェフの起用については2005年にライヴでジェフの“サーフズ・アップ”のカヴァーを聴いたのがきっかけだったとブライアンは説明していて「脳味噌ぶっとんだくらいだったから、今度のアルバムでは一緒にやってもらおうって決めたんだよ」と語っている。

「他では聴いたことのないようなクソすごいギターを弾いてくれるんだよ。音符ひとつひとつのクオリティがものすごく高いんだ。しかも、1小節に想像できないほどの音符も詰め込んでくれるからね」

その一方、ジェフはツアーでも披露しているトラディショナル曲“ダニー・ボーイ(ロンドンデリーの歌)”や、ブライアンがジェフを念頭に置いて書いたという組曲のような作品に取り組んでいることを明らかにしていて、作業について次のように語っている。

「メロディとかコードとかのスタイルが『ペット・サウンズ』の感じを捉え直したいのかなと思わせるところがあるんだよ。みんな、いつでも俺の好きなように弾かせてくれているんだけど、実際やってみるとね、ブライアンのコード演奏が伴奏としてあると、こっちもどうしても西海岸スタイルのギターを弾かざるを得なくなるっていうことなんだ。だから、ああいうテイストがブライアンの書く作品にはもう染みついているということだよね。そこからあんまり離れられないから、自分のスタイルをそこで打ち出すのも難しいんだ。でも、最大限やれることをやってるんだよ」

その一方でアルはブライアンの新作について「みんなが聴いて育った昔のビーチ・ボーイズの感じがすごくするんだよ」と説明している。「曲はどれも新鮮なんだよ。まだ全部きちんと形にしたわけじゃないから、残りがどういう音になるのかまだ確定的には言えないけど、でも、ブライアンやビーチ・ボーイズが好きな人はきっと好きだと思うよ」

なお、現在行っているツアーの方はブライアンとジェフのバンドのジョイントという形になっているが、この組み合わせについて「確かに妙な取り合わせだよね」と語っている。

「それでうまくいってるのかどうかは観る方が決めることだから。でも、俺が通りを歩いていて、ブライアン・ウィルソンとまた別のギタリストがまるで違う音楽をやっているという告知を見かけたら、変な取り合わせだとは思わないと思うよ。なんだよ、ふたつのコンサートをクリップで繋いで1度に観られるんじゃんってきっと思うと思うな」

ブライアンは、新作がおそらく来年の早い時期に仕上がると語っていて、また自身の伝記映画の撮影も終えたばかりであることを明らかにしている。なお、アルバムのプロデューサーはドン・ウォズが手がけていると伝えられている。
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