フォールズのヤニス・フィリッパケスはスポティファイへの反感を表明していて、スポティファイのストリーミングでリスナーに音源を聴かれるくらいだったら、アナログ盤を万引きされた方がまだましだと語っている。
ヤニスはチャンネル4ニュースに次のように語っている。
「作品をスポティファイで購買されたりストリーミングされるくらいなら、アナログ盤を万引きされた方がまだましだよ。というのも、僕は、音楽はアナログ盤で聴くべきだと思ってるからで、それに基本的にどんなフォーマットでもスポティファイよりはましだと思ってるからなんだ」
さらにヤニスはスポティファイから提供されている報酬はアーティストにとっては「礼節をわきまえないほどに微々たるもの」だと批判している。
「まるでレストランに行って、シェフもスタッフもあらんかぎりのおもてなしをしてくれたのに、チップには銅貨1枚を置いてお勘定も支払わないで帰っちゃうような、そんな仕打ちに匹敵するよ。基本的にスポティファイというのはそういうもんだと僕は思うよ」
スポティファイに対してはレディオヘッドのトム・ヨークとナイジェル・ゴドリッチがあまりの印税率の低さにこれでは若いアーティストがこの先やっていけないと批判し、アトムス・フォー・ピース、トムのソロ作品、そしてナイジェルのウルトライスタの作品をすべてスポティファイから引き上げている。その後、トムはスポティファイが音楽業界の古い体質の最後のあがきのようなものだと批判し、「最後っ屁みたいなもんだよ。死にゆく屍体の最後っ屁だよ。この次に何が起きるかが重要なことなんだ」と語っている。
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