ヒップホップ・デュオのインセイン・クラウン・ポッシー(ICP)は自分たちのファン組織である「ジャガローズ」がアメリカの法務省と連邦捜査局(FBI)にニューヨークの反社会的犯罪集団と指定されたことに対して訴訟を起こしている。
ICPはジャガローズが犯罪集団と指定されていることは「不当で法律に反している」としていて、ファンにも危害が及んでいると訴えている。訴えにはICPのほか、ネヴァダ州、カリフォルニア州、ノースカロライナ州、アイオワ州からのファン4名、それとNPO団体のアメリカ自由人権協会が原告として名を連ねていると『ニューヨーク・タイムス』紙が伝えている。
特に訴えを起こしたファン4名は自分たちがICPのファンであるために、警察の嫌がらせや処罰の対象となっていると主張していて、ネヴァダのファンのマーク・パーソンズは自身のトラックにICPのロゴ・ステッカーを貼っていたばかりに、テネシー州交通機動隊に身柄を拘置されたと訴えている。また、ノースカロライナのファンのスコット・ギャンディは数百ドルもかけて身体中にICPのタトゥーを入れているが、陸軍の入隊申請をしたところ、「犯罪集団関連のボディ・アート」を入れている志願者は入隊できないと断られたという。
また、ICP自身もミシガン州でライヴが中止に追い込まれたことがあり、その時の警察の説明はジャガローズが「全国域指定犯罪集団だからだ」と説明されたと訴えている。
そもそもジャガローズが指定犯罪集団扱いされているのは、FBIが2011年の調査報告でジャガローズを「ゆるい組織的なハイブリッド犯罪集団」と説明していて、ジャガローズのメンバーと思しき人物やメンバーが関わったとされる暴力事件が2件この報告で紹介されていたからだと『ニューヨーク・タイムス』紙では指摘している。
また、ICPは自身の音楽性について「人生の不思議やジャガローズがそれぞれのメンバーに対して行っている支え合いなどをテーマとした、希望と人生を肯定する」内容になっていると訴状で訴えている。
なお、ジャガローズについては毎年行われるジャガローズの集結大会であるフープ・ドリームズのドキュメンタリー作品が近いうちにリリースされる予定になっている。