【JAPAN最新号】絶望を越えて、竹中雄大が手にしたもの──Novelbright、5人の絆“カノープス”が導いたアルバム『PYRAMID』を語る

【JAPAN最新号】絶望を越えて、竹中雄大が手にしたもの──Novelbright、5人の絆“カノープス”が導いたアルバム『PYRAMID』を語る

“カノープス”はほんとにしんどくて絶望したときに、自分に向けて書いた曲。
いろんな人に日々助けてもらって生きてますけど、最後に自分の曲に救われました(竹中)

Novelbrightの新作アルバム『PYRAMID』がとにかく素晴らしい。今作のバンドサウンドは新境地にして原点回帰。何よりメンバー全員が音楽を心底楽しんでいる様子が各々のプレーやアンサンブルから伝わってくる。未来を祝福するようなポジティブな響きはNovelbrightの新章の幕開けといっていい。

しかし、音楽への喜びと希望に溢れたこの作品を生み出すまでに、Novelbrightは出口の見えない深い霧の中にいた。たとえば前作『CIRCUS』ツアーの中で起こった竹中雄大(Vo)の肋骨骨折。それによる公演延期。その出来事に端を発するように竹中はその後、ネガティブなマインドにとらわれていく。その負の連鎖を断ち切るきっかけとなったのが“カノープス”の完成だった。この曲が生まれなければ、もしかしたらこのアルバムの完成もなかったかもしれない。竹中は「初めて自分の曲に救われた」のだと言った。

今、5人がひとつになって暗く厚い壁を乗り越えた日々のことを、冗談を交えて語り合うメンバーの姿がとても清々しく頼もしく映る。夜の闇が深いほど朝の光が美しいように、低く屈むからこそ高く飛べるように、この最高傑作を生み出したNovelbrightは、今とても見晴らしのいい大地に立つ。果てなき旅の本当の始まりがここに。

インタビュー=杉浦美恵 撮影=笹原清明
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年5月号より抜粋)


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