暗いステージに光が灯り、Vaundyのシルエットが浮かび上がる。「東京! 準備はいいか!」。そんな第一声に、ドーム中から拍手と大歓声が沸き起こる。オーディエンスの期待感がマックスに達したその時、“東京フラッシュ”のイントロが鳴り響いた。
Vaundy初の4大都市ドームツアー「SILENCE」、東京ドーム公演2日目。これまでもライブハウスからホール、そしてアリーナとライブのスケールを拡大してきた中で何度も思ってきたことだが、今回も当たり前のように思った。僕たちはようやく、やっと「本当のVaundy」に出会えたのだ、と。ドームのステージに立つVaundyは、これまで観てきた彼のどのライブよりも圧倒的にパワフルで、そして近かった。
“東京フラッシュ”を歌いながら、ステージからまっすぐ伸びる花道を歩き、アリーナの真ん中へと進んでいくVaundy。その姿が、ステージの両脇に設置された巨大なLEDスクリーンに映し出される。しかも、彼がシーンに現れた、あのミュージックビデオを彷彿とさせるエフェクトつきだ。そう、今回のドームツアーのステージセットには、Vaundyのワンマンライブではこれまで一度も置かれなかったLEDスクリーンがある。もちろんこの規模で映像装置がないというのはかなり不親切なので「あって当然」とも言えるが、そんなところにも、初のドームツアーに挑むVaundyのスタンスが表れているようだ。(以下、本誌記事に続く)
文=小川智宏 撮影=日吉"JP"純平
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年5月号より抜粋)
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