ロンドン東部のステップニーにある由緒あるパブで、ライヴ会場としても知られるジョージ・タヴァーンの存続をめぐって、パンク詩人のジョン・クーパー・クラーク、カイザー・チーフスのリッキー・ウィルソン、シンガー・ソングライターのリアンヌ・ラ・ハヴァスらが店を守るキャンペーンを支持している。
この一帯では店に隣接している建物を取り壊して、マンションを6棟建てる計画を開発業者が勧めようとしていて、その影響でここ8年、ジョージ・タヴァーンは閉店の危機にさらされてきていると、店のオーナーでアーティストのポーリーヌ・フォースターは明らかにしていて、このまま開発が進むと騒音の苦情のせいで店が閉鎖に追い込まれかねないとしている。さらに周辺の再開発工事によって文化遺産にも指定されている店の建物に損傷がでかねないとポーリーヌは訴えているが、業者らはこの可能性を否定している。
なお、ジョージ・タヴァーンの前身はジェフリー・チョーサーやチャールズ・ディケンズらの作品にも登場するハーフウェイ・ハウスというバーで、700年前まで遡る歴史を誇っているとされている。ジョージ・タヴァーンにはそのハーフウェイ・ハウス時代のレンガの壁が一部残されているという。
元々、業者の開発工事計画は地元の地区委員会で却下されているが、業者はこれに上申していて、その一方で店を存続させる請願には2千名以上の署名が集まっているという。リッキー・ウィルソンは次のように語っている。
「ライヴ・ミュージックはイギリスが誇りに思うべきことの一つだと思うんだよ。そういうものはテレビからは生まれないんだ。埃っぽい緞帳とべたついた絨毯が敷かれた会場の舞台で始まるものなんだよ」
さらにポーリーヌは次のように『イヴニング・スタンダード』紙に語っている。
「パブと音楽会場が兼ね備わっていて、朝3時まで営業しているとなれば、その隣接地域にマンション6棟建てて、苦情が出ないわけがないでしょ。営業許可証を取り上げられるか、規制されるかのどっちかにしかならないわよね、でも、ジョージ・タヴァーンは音楽がないと切り回していけないのよ。ここで物申さないと土建屋さんの言いなりだし、特に住宅が不足している昨今ではあっちに有利なのよね」
なお、業者側は住宅施設には十分な防音設備を備えていてジョージ・タヴァーンからなんの影響も受けないので、開発計画にも問題はないとしている。
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