ザ・キンクスのデイヴ・デイヴィス、レイ・デイヴィスとの関係は毒性のものだと語る

ザ・キンクスのデイヴ・デイヴィス、レイ・デイヴィスとの関係は毒性のものだと語る

ザ・キンクスのデイヴ・デイヴィスは兄のレイ・デイヴィスとの関係について「毒性がある」と語っている。

レイとデイヴの仲の悪さはロック界の長い歴史でも語り草となっていて、1996年以来、二人は一緒に演奏していないとされているが、今年がバンドのデビュー50周年にあたることもありそれぞれに再結成の可能性を模索しているとも伝えられている。『インディペンデント』紙にデイヴは次のように現在の心境を語っている。

「つまり、健全な関係もあれば、毒性の関係もあるということなんだよ。それと歳を取るごとに、俺としてはレイと一緒にいるのが辛くなってくるんだよ。というのは、まあ、虐待に遭っているとまでは言わないけど、一緒にいると、時々ね、本当に自分の体力がぐんぐん減っていってるのを感じるんだよ」

「あのカインとアベルのお話とかあるじゃん?  あの二人の関係がなんでうまくいってなかったのはもう忘れちゃったんだけど、とにかく、そこにはまったまんまになりたくないんだよ、妬みとか、憎悪とか、羨望とかあって、なんか不幸せになってるっていうさ。でも、レイと長く一緒に居過ぎると俺はそのサイクルに引き戻されちゃうんだよね。ただ、その一方で家族って難しいもんでね、その不愉快さから学習することもあるんだよ。レイと俺はそれぞれにお互いの最大の反面教師だったと思うんだ。だから、俺たちの関係のすべての秘密を解く鍵はそこにあるのかもね」

「でも、ある種の人たちは俺とレイが首をつかみ合ってるところを見る方が、兄弟として仲良くやってる姿を見るより楽しいらしいんだよね」とデイヴは自分たちの仲の悪さがひとつのイメージとして定着していることにも辟易していると語っている。それでも、レイに対しては決して敵意などは感じていないことを次のように語っている。

「30代、40代の頃は俺の貢献やクリエイティヴィティに対する信用をレイがあまりにもくれないのに反感を感じてたんだよ。でも、俺の愛は問答無用でレイに向けられていたものだったんだよ」

なお、デイヴは4月11日にロンドンのバービカン・ホールでイギリスでは13年ぶりとなるライヴを予定している。その一方で、レイは今年に入ってから、キンクス再結成は「いまだかつてなく実現に近づいている」と語っている。

(c) NME.COM / IPC Media 2014
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