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もうとばすとばす、アタマから。速い、激しい、ラウド、そしてコンパクトでポップ──と、メロディック・パンクの各要素をギュッと固めたみたいな最高のライヴをいつもやってくれるバンドだけど、それはこのフェスに限らずいつどこで観てもまず間違いなくそうだけど、こういう普段あんまりやらない大きな会場だと改めて強く実感するのが、木下正行(b&vo)の歌のよさと強さ。フロアの後ろの方に立って観ていると、朗々とどこまでもどこまでも、声が上空を飛んでいくのが目に見えるみたいな気持ちになる。
MCで木下が、ここに集まったオーディエンスへの感謝と共に、ライヴを生で体験することの価値や、生じゃないとわからないことがあるということを述べた末に、「めんどくさいことでも、やってみないと自分のためになんない。この1年やってきて、それを実感してます」と言ったのが、とても印象的だった。40分足らず、本当にあっという間のステージだった。(兵庫慎司)
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