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 GALAXY STAGEの一発目は、2年連続出演の10‐FEETだ! 斬り込み隊長に相応しく、TAKUMAの威勢いい「COME‘ON!」ではじまる“nil?” から、アッパーなシンガロング必至ナンバーばかりを連打! 「おもろい時間は一瞬で過ぎるから、どれくらいスパークするかやぞ。輝けよ!」とTAKUMA は言ったけど、その言葉を誰よりも体現していたのは魂のこもった音を響かせていたメンバー自身だった。その熱は隅々まで伝染し、コール&レスポンスとウェーヴがフロアを後ろまで包み込んだ。以前からキッズを引っ張ってくアニキ的存在だった彼らだけど、その引力がどんどん強くなってることを肌で感じた。ラストは「みんなにこの1年お疲れ様という気持ちを込めて、命がけで歌います」とはじまった “RIVER”。ミクスチャーよりメロコアより「人間ロック」という言い方が似合う、喜怒哀楽がぎゅっと詰まったライヴだった。しょっぱなからこんなドラマティックな光景が生まれちゃって、このあとどうなるんだ?


 そんな心配はSEから巻き起こった手拍子ですぐさま消えた。そう、2番手Jackson vibeの登場だ! カラリ突き抜けた陽性のロックンロールを高らかに響かせ、暖かな空間を広げていく。「飛べそうだと思わないか? 翼下さいよ!」というグローバーの言葉で客電が点けられ、一体感を増していくフロア。中盤の“朝焼けの旅路”でそれはピークに達し、王道バンドのようなスケール感を生み出していた。ラストのミディアムナンバー“Walk down a bridge”の伸びやかな歌声が心に染み入ったことといったら! よりまとまったバンドのグルーヴのしなやかさを、さらりと、しかし思いきり発揮して彼らはステージを降りていった。



 既に勢い満タンのGALAXY。それをさらに加速させたのはlocofrank! 1曲目“voyage”から勇介の声にならない思いが飛び出たような「GO!」も炸裂、一気に前線の人口密度は上昇! バンドも飛ばせばキッズも飛ばす、理想的なコミュニケーションだ。「アガってこうぜニッポン!」という正行のでっかいアオりが大げさに聞こえないくらい、彼らはおっきいステージもものともしない逞しさを見せてくれた。機材のトラブルだけがちょっと惜しかった。ラストソングは、ラストだっていうのに“START”を疾風の如く鳴らし去っていった。まるでここからがはじまり、という宣言のように。(高橋美穂) 





10-FEET Jackson vibe

1 nil?
2 2%
3 FELLOWS2
4 BUZZING
5 HEY!
6 CHERRY BLOSSOM
7 RIVER

1 GOD OF MUSIC
2 愛のうた
3 案ずるな
4 朝焼けの旅路
5 夜と風と
6 虹色の影
7 Walk down a bridge
locofrank

1 voyage
2 No all others
3 Mountain range
4 COCONUTS FINE
5 BE FULL
6 no title
7 It’s OVER
8 Prepare for life
9 START