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春のツアーが、TAKUMAの喉の故障のため秋に延期。そして、その療養からの復帰一発目のライヴとなるはずだった、地元・京都で自らが主催した7月15日のフェス『京都大作戦』が、台風で中止。と、2007年は10-FEETが、天中殺じゃないかってくらい苦境に見舞われた年だった。ロッキング・オン・ジャパン12月号のインタヴューで、TAKUMAはその時の心境を語ってくれたが、その後の2回のツアーで完全にふっきれたのか、今日はもう最高としか言いようのない、陽性のパワーに満ちたライヴをやってくれた。 もうオーディエンスあがり放題あがるあがる。フロアのみんなが最高の笑顔を浮かべた、至福の空間がここにあった。今年は大変だったという話も、TAKUMA「2007年は俺らも色々あったね」NAOKI「2007年は谷しかなかったね」TAKUMA「ヤマなかったね。あるとしても、(“盛り上がる”って意味のヤマじゃなくて)登る方のヤマやったね。まあ、俺らドMなんで大丈夫ですけど(笑)」と、ギャグにしていた。とはいえ、その後のMCに、以前にはなかった(というか腹の中にはあるんだけどあんまり表には出していなかった)シビアさがちょっと混じったりしていたのが、2007年を乗り越えた今の10-FEETならでは、なのかもしれない。と、つい観ながらいろんなことを考えてしまったけど、頭ん中真っ白にして楽しめるライヴであることは間違いありません。大阪での出番は、31日のカウントダウン。お楽しみに!(兵庫慎司)