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COUNTDOWN JAPAN 11/12いよいよ開幕! 総合プロデューサー=渋谷陽一の「個人的に、日本一ステージMCのうまいバンドだと思っております。でも、何度もライブを観ているうちに『TAKUMAのMCって唄なんだなあ』と思いました。日本一熱いライブ・パフォーマンスを展開してくれるバンド、10-FEET!」という呼び込みとともにファンファーレが鳴り響き、幕張メッセの巨大な空間は本人登場前から早くもクラップ&歓声の嵐! いつも通りステージ中央で円陣を組み、気合い一閃叩き出した1発目のナンバーは“RIVER”! 《流れゆく河》のフレーズをここ幕張にちなんで《流れゆく花見川》にアレンジしつつ「始まったぞおおおお!」と祝祭の4日間へ魂の号砲をぶち上げてみせるTAKUMA。さらに“VIBES BY VIBES”から切れ目なく“hammer ska”へ、そして「跳べるやつどれぐらいおる? 来年まで跳べるやつ、どれぐらいおる?」というTAKUMAのコールから雪崩れ込んだ“super stomper”でメッセ激震の会場一丸大ジャンプへ! 極限までソリッドでタイトでいながら、EARTH STAGEを瞬時に支配して揺さぶりながら聴く者1人1人を前へ/明日へ/その先へと導くようなダイナミズムに満ちたバンド・サウンドが、そしてどこを切っても激エモーショナルなTAKUMAの絶唱が、いきなりクライマックスかってくらいの熱気を生み出していく。

「いいね幕張! 駆け抜けようや来年まで! もうカウントダウン先やっていい?(笑)」と勝手にカウントダウンを始め、「やったー! 初日のトップにやったった(笑)」と悪戯っぽく笑うTAKUMA。続く“HEY!”では、「全員座ってみよか! しゃがめー! 来年へジャンプや! 跳べー!」「なかなか叶わへん夢を思い浮かべながら、来年に向かって叫べ!」といったTAKUMA渾身の煽りが、TAKUMA/NAOKI/KOUICHIの叩き出す爆音と一体になって、沸点越えの狂騒を描き出していく。そのまま“1sec.”、そして最新シングル曲“その向こうへ”! ありったけの情熱とエネルギーの限りを尽くし、喉も裂けよとばかりに何度も「その向こうへ!」と熱い声を振り絞るTAKUMA。「今年はほんまにいろんなことがありました! 俺らもどうしていいかわからんこといっぱいありました。ライブすることにも、復興支援することにも、いろんな意見がありました。ある人は応援して、ある人は『売名行為やろ』とか……」と、震災以降の自らの苦悶と闘いを振り返るTAKUMA。「ただわかることは、いっぱい仲間たちが『偽善や』とか言われながら動いて、それによって助かった命はきっとあったと思います。隣で自分の友達が、恋人が、家族が死にかけとったら、差し伸べられた手が偽善やっても、俺はその手を掴むと思います。わからんことはたくさんあるけど、行動し続けようと思います。この国の分岐点、自分で判断してくれよ! 誰も答えなんか教えてくれへん!」。そんな想いを赤裸々なバラード“風”に重ね合わせたところで、“goes on”“STONE COLD BREAK”で圧巻のフィナーレ! 聴く者すべてを鼓舞する10-FEETの世界を凝縮したような、最高に感動的な時間で、4日間の幕開けを飾ってくれた。ありがとう10-FEET!(高橋智樹)