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夏のROCK IN JAPANでは初のGRASS STAGEで完璧なステージを披露した10-FEET。夏が似合うバンドではあるけれど、冬も夏以上に熱い魂を見せてくれる。昨年に引き続いて登場したここEARTH STAGEでも、大観衆をがっちりロックである。このバンドが凄まじいエネルギーを放散するのはいつものことだが、のっけからOiコールが巻き起こり、フロア全体が上下に揺れるさまはまさに圧巻。「後ろまで凄いテンションでんな!」「さあ行こか!!」とTAKUMAもエンジンをがんがんふかしまくる。名曲連発のセットで、怒号のような歓声とシンガロングが鳴り止まない。MCでは客席に向かっていつもどおりフレンドリーに話しかけ、2万人に携帯電話を掲げさせたかと思うと、号令一発、壮大なウェーブを巻き起こす。それは息を呑むような美しさで、改めてこのステージのデカさとここに集まった人の多さを実感したけれど、同時に感じたのは、このバンドがもっている「近さ」である。相手が20人だろうと2万人だろうと、このバンドはきっと同じようにライヴをやり、同じようにハートを掴む。彼らのライヴを観ていて感じる「自分に向かって歌っている」という感覚、それは嘘でも錯覚でもなく、10-FEETの大きな「才能」なのだ。(小川智宏)