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昨年は大晦日のGALAXY STAGEでカウントダウンの大役を見事務め上げた10-FEET、今年は満を持してメイン・ステージに登場だ。NAOKI(B)の「行くぞ幕張ーッ!」の掛け声とともに全速力で急発進した10-FEETの3人は、一瞬にしてフロアを興奮のるつぼに叩き込んでいく。ひたすら熱くまっすぐなTAKUMA(G/Vo)の歌に、突き上げられる拳、拳、拳!! セット序盤にして、早くも熱気は最初の絶頂へ。「元気ですかー!?」「気合い入ってますかー!?」――広いステージを目いっぱいに使ってオーディエンスとコネクトしようとするバンドに、フロアも全力の歌とジャンプ、そして大きなウェーヴで応える。 “FELLOW 1.5”から“4REST”“ライオン”まで、新旧織り交ぜたセットリストから溢れ出す、音楽に対する愚直なまでの「想い」とリスナーに向けられた必死の「愛」。アッパーな音に合わせて飛び跳ねているうちにこちらの心まで純化されていくような、混じり気のない澄んだロックである。10-FEETのメッセージとは、歌詞の言葉だけではなく、パンクとかミクスチャーとかいう音楽性だけでもなく、それらをひっくるめた彼らの姿勢のすべてなのだということを、身をもって体感させられた。(小川智宏)