メニュー


大きな歓声を浴びて、まずオン・ステージした楽器隊――菅波栄純(G)、岡峰光舟(B)、松田晋二(Dr)がジャム・セッションでライブの幕開けを告げ、その最中にゆっくりとボーカル・山田将司が登壇。開口一番、「こんばんは、THE BACK HORNです!」と叫んで彼らの原点的楽曲“サニー”に雪崩れ込めば、観衆で埋め尽くされたGALAXYのフロアにいくつもの拳が乱立! 「幕張、こんばんは! BACK HORNは2年ぶりの出演なんですけど、今年はツアー三昧の1年でして、ずっと曲作りしながらツアーやってたんですけど。来年は今年貯めたものを放出していきたいと思ってますので、よろしくお願いします!」(松田)と来るべき一年の抱負を語り、再び“罠”→“白夜”と異様に血の気の多いアンサンブルで畳み掛けていく。狂気混じりのダンスを踊りながら、身体をよじって歌に魂を込める山田。「幕張! このままイキましょう!!」(松田)との絶叫から鳴らされた終盤の“無限の荒野”、“コバルトブルー”は、生命を極限まで沸き立たせるような荒ぶるビート感がとにかく圧巻! BRAHMANでさえも一目置く不世出のライブバンドであることを立証する、威風堂々たるパフォーマンスだった。(奥村明裕)