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ゴダイゴの“モンキーマジック”が鳴り響く中、登場したサンボマスター。「孫悟空が大好きなサンボマスターです! 毎年僕が早口だと不評なので、後で声をかけてくれたら全部書いて渡します。俺も今年はいろいろ悲しいことがあった。だから歌う! だから歌う!」と、山口(Vo&G)が、前のめり気味に煽って“青春狂騒曲”へ。サビに入る前には山口が「幕張、こんなもんじゃないだろ~?」と呼びかけ、満杯のフロア全体を大合唱、腕フリフリ、ジャンプへと巻き込んでいった。激しいロックンロール・コールを沸き起こしてからは、小気味よいビートが躍動した“世界をかえさせておくれよ”。「世界で一番すごいライヴを君とやりに来ました! 大晦日にこんなにいっぱいの人に会えて嬉しいです。できれば君の声がもっと黄色かったら良かったのに……うそうそ。黄色くて黒くてもいいんだ」とまたしても山口のMCでお客さんを沸かせて“君を守って 君を愛して”。随所に山口の名言を挟みつつステージは展開していった。
 山口のソウルフルな歌声がしっとりと鳴り響き、お客さんが一心に耳を傾けた“ラブソング”。誰もが清々しい笑顔で歌い踊った“光のロック”。「世界一のライヴ」を求める山口の言葉に応えて、お客さんの間から激しいオイオイ・コールが生まれ、最終的には去年と同じように「宇宙一!」コールを起こしてしまった“そのぬくもりに用がある”。そして、「宇宙一のロックを見せてくれ!」という山口の言葉を経て“世界はそれを愛と呼ぶんだぜ”。汗まみれの宇宙一の笑顔たちが、場内一杯に花開いてフィニッシュを迎えたのだった。(田中大)