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濃厚なアクトが続いている初日のGALAXY STAGE、後半のはじまりを飾るのはthe band apart! メンバー4人がステージ上でサウンドチェックをおこない、その様子を眺めながらオーディエンスがぞくぞくと集まってくる。そこからふわりと暗転すると、ブワーっと歓声と拍手が沸き起こる。自然体なのにドラマティック、それこそライヴの醍醐味であり、バンアパはそのど真ん中をいくバンドである。そして、“free fall”でライヴをスタートし、突き抜けるようなサビと、4人の爆発力のあるアンサンブルとの対比に引き込まれる“I love you Wasted Junks & Greens”と続けていく。ここでMC。原(B)が「俺が何でこんな行儀正しくなっているかというと、本日二回目の自己アピール大会なんですよね。朝の5時に新宿ロフトでアピールしてきたんで」と言う――つまり、今朝も彼らはライヴだったのだ。「あんまりアピールしてるとね、ほんとハッピー野郎だと思って」――いや、それ以前にめちゃめちゃタフだと思う! そして、“shine on me”でフロアをますます踊らせ、そのアウトロから繋げるように、新曲の“light in the city”に突入。轟音の中で忙しなく光が明滅するような楽曲で、痺れるようにカッコいい! さらに、サビで多くの手がかざされた“higher”、新曲ながらおなじみになりつつある、メロディが美しい“photograph”と畳み掛けていく。演奏を終えて荒井(Vo&G)が「僭越ながら来年3月にアルバムをリリースします」と告知。恐らく、披露された新曲たちも収められることになるのだろう。実に楽しみだ。続けて原が、「後ろのPAやってる奴が、鹿児島に帰るんですよ。今日でいったんお疲れ様なので、みなさん拍手を」と言うと、あたたかな拍手が贈られる。強固に結びついたチームで活動している彼らのスタンスが、改めてオーディエンスに伝わったと思う。そこからは、“beautiful vanity”でハンドクラップを巻き起こし、“Eric.W”でフロアの後方まで多くの人を飛び跳ねさせて終演。一人残った木暮(Dr)が頭を下げて去っていった最後の最後まで、会場の歓声をかっさらっていった。(高橋美穂)