メニュー


「幕張ー! 待ってたかー! ノってるかー!」というナカザこと中澤寛規(G・Vo)のベタなMCも、この祝祭空間では心地よく響く。そう、COUNTDOWN JAPAN 10/11の2日目GALAXY STAGEラス前には、せつなくも逞しきポップ名曲工房=GOING UNDER GROUNDが登場! インスト曲“Twinkle”から、センチメンタルの塊のような“Cello”へ! インディーズ1stアルバム(98年)の楽曲が、そして松本素生(Vo・G)の歌声が、何倍にもパワフルにダイナミックに生まれ変わって、2010年末の幕張メッセをでっかく揺さぶってくる。

「今日は2人ゲストを迎えて、6人戦隊ゴーイング!」とナカザが紹介した通り、素生/ナカザ/石原聡(B)/河野丈洋(Dr)に加えケイタイモ(Key・Perc・B/ex. BEAT CRUSADERS)とHARCO(Key)をサポートに迎えた6人編成でこの日のステージに臨んだゴーイング。続いては疾走ピアノ・パンク・ナンバー“LISTEN TO THE STEREO!!”! 昨年の伊藤洋一(Key)退後初のシングル曲となった覚悟と決意のナンバーが、圧巻のダイナミズムとともにこのGALAXY STAGEの空間と共振しまくっていく。さらにピアノ・ロック・モードのまま“My Treasure”で加速し、「音楽好きなやつ! ロック好きなやつ! そんなやつのために歌うんだ!」と素生が歌い上げたのは最新シングル曲=“LONG WAY TO GO”! 少年の衝動と大人の「今」が手を取り合って音楽の彼方へ向けて突っ走っていくようなこの曲の途中、GALAXY STAGE一丸の合唱へとオーディエンスを導きながら「もっともっと! 音楽を止めないで!」と切実に叫び上げる素生。少年期をともに過ごしたメンバーと一緒に歩み続けてきた去年までのゴーイング。そして、洋一っさんの脱退を乗り越え「その先」を力強く進む今のゴーイング。その進化の過程が、“トワイライト”の大輪のサウンドから滲んでくるようで、思わず胸が熱くなる。

「来年やっとアルバムが出るよ! メンバー4人になった時、バンドぶっ壊れちゃったから、バンドやめようかなとか思ったけど、こういうステージに立つと、音楽やっててよかったなと思うよ」という素生の言葉に、ひときわ熱い歓声が広がる。「来年は第2期GOING UNDER GROUNDのスタートだから!」という宣誓とともに最後に飛び出したのは、新曲“Shining”! 新しい響き、新しい音楽への熱い思いを詰め込んだミドル・テンポのメロディアスな楽曲が強く、優しく鳴り渡っていた。(高橋智樹)