現在発売中のロッキング・オン11月号では、トゥールのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「俺は『日本に行かなきゃダメだ!』とずっと主張してきたけど、チームを説得するのに12年もかかってしまった。その間絶えず『カモン! 行こうぜ!』と言い続けて、ようやく実現したんだ」
●まずご報告です。過日、あなた方のドラマーであるダニーのプレイを武道館で目撃することができ、彼が現代における世界最高峰のドラマーのひとりであることを改めて実感させられました。ああいった課外活動について、トゥールにおいては自由が保証されているんでしょうか?
「そりゃそうさ。俺だって90年代半ばから他にバンドをふたつ(ア・パーフェクト・サークルとプシファー)やっているんだからね(笑)、それがこのバンドのやり方だよ」
●あなた方の歴史を振り返ってみると、アルバム発表の周期は緩やかですが、結構コンスタントにツアーしていることがわかります。トゥールの活動において、ツアーと創作はどのような関係にあるといえますか?
「まず、当然ながらツアーには収入源という側面がある。それ以外にバンドのストーリーを広めるものでもあって、俺たちはそれを人々と分かち合いたいと思っているし、それも重要な側面だ。でもスタジオでの作業、曲が書き上がった状態でリハーサル室に入るということで言うならば、その工程は他のメンバー3人に委ねるしかない。つまり彼らが曲作りに着手して、こちらに提示してきて、そこから俺はメロディや歌詞を想起することになるわけ。とにかく彼らから始まるものだから、彼らが集中して作業すれば創作が捗るけど、実のところ俺たちもすでに60代になっていて、人生の諸々が先にあるから『他のことは放っておいて仕事をしろ!』とは言いにくいんだ(笑)」
●なるほど。ツアーでの刺激が次なる作品に向けての原動力になることもあるのでしょうか?
「いや、これは私見だけどツアーは創作の邪魔をしていると思う。もしも『少なくとも2曲書き上げるまではツアーをしない』というような規律を身に付けることができたなら、アルバムはもっと短期間で完成させられるだろうな。でも、そういった自制心を持ち合わせていないんだ。つまり、ツアーが好きすぎる(笑)」
●12月には来日公演が控えています。日本上陸は約12年ぶりということになりますが、こんなにも長くこの国のファンを待たせることになった要因はどこにあるのでしょう?
「まず、日本をツアーするのはかなり高くつくんだ。費用がどのくらいになるかざっと試算してみると、いつも『ああ、それじゃあ難しいか』となってしまう。俺は『日本に行かなきゃダメだ!』とずっと主張してきたけど(笑)、チームを説得するのに12も年かかってしまったよ。12年の間絶えず『カモン! 行こうぜ!』と言い続けて、ようやく実現したんだ。シニアバンドを来日させようとした際に働く力学はそういったものなんだ(笑)」
(以下、本誌記事へ続く)
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