衝撃の映画『何者』!

衝撃の映画『何者』!
直木賞受賞作でもある朝井リョウの原作を、三浦大輔監督が映画化。
佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之という豪華キャストも話題になっているが、SNSに何らかの形で触れながら生きている人ならば誰もが身に詰まされるであろう強烈な映画だった。
もちろん原作がそういう作品なのだが、それが映画表現として物凄く面白く、そして怖いものになっていた。

特に就職活動のようなシビアな現実の場面において「他者による自分への認証」は内定が「出る」or「出ない」といったデジタルな形で行われることが多い。
一方、「自分による自分の認証」は、TwitterやFacebookやinstagramなどのSNSのなかでわりとカジュアルにできてしまう自己演出/自己隠蔽/自己増殖のバイアスを受けながら、曖昧でアナログな形で行われることが多い。
だから現代において、特に本格的に社会に出る直前/直後の人々は、アナログな世界でデジタルに行われ、デジタルな世界でアナログに行われる「自己認証」のねじれにはまってしまう危険があるのかもしれない(しかも意外に知性や感受性が豊かな人ほど)。
『何者』では、そんなことが描かれているように感じる。

そして三浦大輔監督は、演劇で培った経験も感覚も総動員しながら、まさにデジタルとアナログが複雑にねじれた映画表現を発明して、『何者』の世界を描くことに見事に成功している。
そして主演の佐藤健をはじめ、出演者全員がそれぞれのキャラクター設定のなかでまさに体当たりでその「ねじれ」に巻き込まれながら演じているのも、もの凄い見応えだ。

公開は10月15日。
CUTは映画『何者』を応援します!(古河)
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