デビュー11年目でたどり着いた東京ドームという大きな大きな舞台、パフォーマンスもMCも一切の隙がなく、すべてが輝いていて、彼らは本当に来るべくしてここに来たんだなということをとにかく実感した約3時間。
あのダンスが素晴らしかった!とか、あのMCが楽しかった!とか、細かく言えばキリがないけれど、個人的にこれこそAAAだなと思ったのは、ライブ終盤、センターステージの外周に7人がぐるりと立って、お客さんに向かってお辞儀をした場面だった。
私は、AAAほどに「全員主役」という言葉が似合うグループはなかなかいないと思っている。
以前CUTのインタビューで日高さんと與さんが
「みんな自分のやりたいことをやりながら、どんどん強くなっていけばいい。それぞれがデカくなっていけば、AAAも勝手にデカくなっていく」と話してくれたが、
7人それぞれが良い意味でグループに依存せずに「個」を磨き続け、互いにそれを認め合ってきたからこそ、グループが大きくなり、また「個」が大きくなり……という健全な(しかし凄まじい努力と忍耐力の要る)サイクルをずっと続けてきたのがAAAというグループだ。
そうやって、7人全員がセンターで居続ける努力を決して惜しまなかった結果、11年目の今年、東京ドームまでたどり着いたのだ。
そんな彼らが、互いに背を向けて、周りを囲むお客さんみんなに向かってお辞儀をする。
それは、彼らひとりひとりが「個」として立ち、お互いに背中を預けながら、まさに全方位に向けて戦ってきた姿そのもののようで、東京ドームでこういう光景が見られたことになんだかグッときてしまった。
来年2月には、シングル&アルバムを発売することも発表!
今後のAAAの活躍にも、ますます目が離せない。(安田)