浦井健治とアヴちゃん(女王蜂)が熱演! 最新版『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』体験しましたか?

浦井健治とアヴちゃん(女王蜂)が熱演! 最新版『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』体験しましたか?
浦井健治とアヴちゃん(女王蜂)が熱演! 最新版『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』体験しましたか?
浦井健治と女王蜂のアヴちゃんが、ヘドウィグとイツァークを演じる最新版『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』。
今日は大阪最終日で、今週いよいよZepp Tokyoの5公演にてファイナルを迎える。

日本版としては、2004〜2005年に三上博史、07、08、09年に山本耕史、12年には森山未來がそれぞれのヘドウィグを表現した。近未来の原発事故後の世界で「壁」の存在を描いた森山×大根仁(上演台本・演出)×後藤まりこ(イツァーク役)版の、ある意味原作以上にラディカルな物語はあまりに印象深く、記憶に新しい。
そして一昨年には、本作の生みの親であり、初代主演であるジョン・キャメロン・ミッチェルが日本で念願のパフォーマンスを披露してくれた。

今回の『ヘドウィグ〜』の素晴らしさは、まるでそれを受けて立ったかのように、作品の真髄をとてもピュアな形で体験できるところだと思う。
(以下、ややネタバレありますのでご注意ください)

ヘドウィグ×イツァーク、両者キレッキレのパフォーマンスはライブのように生々しくリアルだが、その果てにあるのは、怒りや哀しみや犯してしまった過ちを洗い流す圧倒的な贖罪のパワーである。起こってしまった現実も、実現しなかった夢や願いも、どちらもすくい上げて祝福するように。

浦井健治のヘドウィグは、妖艶で毒々しく、“アングリー・インチ(ANGRY INCH)”や“美しい死体(EXQUISITE CORPSE)”を歌う時は『メタルマクベス』を彷彿とさせる激しさだが、次第に少女や少年へと変身していく姿に目が離せない。

一方、アヴちゃんのイツァークは、かっこよくてせつなくて最高に美しい! いつもは女王蜂としてかしづかれている彼女が誰かに奉仕する姿は逆転的で新鮮だが、ウィグを(封印された自身のカタワレのように)密かに、愛しそうに抱きしめる姿はなんともいじらしかった。
またスティーヴン・トラスク作ではない即興的なオリジナルの歌も嬉しいサプライズだ。

浦井健治とアヴちゃん(女王蜂)が熱演! 最新版『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』体験しましたか?
初演から20年以上経った作品がまたこうして新しく生まれ変わり、鮮やかなエモーションを生み出してくれたことに感動する。

ヘドヘッドのみなさんはもちろん、もしまだこの物語に出会っていない人がいたら、ぜひ体験して欲しい。(井上貴子)

https://www.hedwig2019.jp/schedule.html
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