宮崎駿『君たちはどう生きるか』について(ネタバレなし)

宮崎駿『君たちはどう生きるか』について(ネタバレなし)
朝9時20分上映開始の回を、何の前情報も入れないように起きてからネット断ちをしつつ観た。
感想をすぐに人に伝えるかどうか迷ったけど、自分にとっての感想を反芻しながら、しばらく過ごすことにした。
そして、そろそろ書こうと思った。
でも、できる限り何の前情報もなく観た方がいい映画だと思うので内容のことは何も書かない。

僕は、たぶん自分が生きている世界があんまり好きになれないという思いを抱えながら宮崎駿の映画を好きになった。
そして宮崎駿の映画を好きになったことで、少しずつ好きじゃない世界を自分なりに好きになれる世界に変えていこうと思うようになり、これまで生きてきた。
宮崎駿は、その映画によって葛藤しながらも生きるという道を示してきた僕たちを一度も裏切ったことがない。
『君たちはどう生きるか』は、そんな自分の人生と宮崎駿の映画の繋がりを改めて丁寧に確認させてくれる冒険活劇だった。
そこに明確な答えを出すのは自分自身でしかない。
宮崎駿がこれまで作った13本の長編アニメ映画を胸に僕はこれからも生きていく。
それがこの映画を観てのありのままの感想だ。(古河晋)
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