↑の写真を見て「これは一体!?」と思った方も多いかもしれません。なんと、こちらの壮大なアート作品は板垣さん自身がライブペインティングで描き上げたものなんです!
板垣さんの初個展「愛と渇きと。」が、9月27日からスタート。以前から自身が描いたアートを発表してきた板垣さんがついに個展を行うという知らせを受けて、「アートに絡めたページを作りたい!」と思った編集部。9月19日発売のCUT10月号にて、誌上ライブペインティング企画を開催しました! 板垣さんがその場でアートを作り上げる姿を撮影させてもらいつつ、芸術との出会いから創作のエネルギーについてなど「アート」を切り口にたっぷりとお話を聞かせていただきました。以下、インタビューから一部抜粋してご紹介いたします。
最近は油彩を。『ブルーピリオド』の撮影準備で初めて触れて、生き物的な、予測できないその場のセッションみたいなものがすごく楽しかったんです。やっぱり何もデバイスを介さないぶん、よくも悪くも、自分の感覚がダイレクトにそのまま乗るんですよね。(中略)油絵だけじゃなく、練習でやったデッサンとかもすごく面白くて。デッサンって、言うなれば見たままをそのまま描くという作業なんですけど、一番必要なのは、破壊する作業なんです。デッサンにしろ、想像で描くにしろ、人の顔を描く時って、自分が一番よく見ている顔──自分の顔に似てくると言われてるんですよ。だからこそ、一度自分の中にあるそういう概念や定義をゼロにしないといけなくなる。それによって、より無になれる感覚がありました
(個展開催について)自分自身、いつも観る側として美術展などを楽しんでいるんですが、描いている身としても、自分の絵と誰かが向き合ってもらえる機会はすごく欲しているものでした。絵がいつ完成するかを考えた時に、僕は作者が描き終えた時じゃなく、誰かの目に触れて、観た人との間に何かが生まれる瞬間が完成だと思っているんです
もちろん、今回描いてくださったこの作品についての思いも語ってくれています。なぜ板垣さんは手を合わせたポーズをしているのか? インタビューを読めば、その意味にも納得していただけるはず。板垣さんの思いを感じて熱くなれるインタビューになっていますのでぜひチェックしてみてください!
こちらのブログでは制作中の貴重なオフショットを公開! 制作中、黙々と絵を描き進める板垣さん……その凄まじい集中力に、ひたすらに圧倒されていました。撮影裏話は本誌巻末の編集部通信にも掲載しています。ぜひお手に取っていただけたら嬉しいです!(阿部文香)
CUT10月号は現在以下にてご予約可能です。