アカデミー賞の作品賞ほか多数ノミネートされている話題のインディ映画『プレシャス』。主演のガボレイ・シディベは、映画初出演、演技経験ゼロながら、主演女優賞にもノミネートされています。
肥満、貧乏、性的&精神的虐待など、まさに悲惨そのものを体現している主人公・プレシャスですが、観た後思ったのは「この子、もともと強い心を持ってたんだな」ということ。辛いことばかりだし、毎日逃げ出したいって考えてるけど、人生を悲観してないし、グレてないし、自暴自棄にもなってないんです。嫌なことが起きると、空想の世界に飛んでいって、自分がスターになったり超イケメンに迫られる妄想とかしちゃうし。「希望」を諦めてないんですよね。そんな彼女が、いろんな人との出会いによっていろんな「選択肢」を見つけ、自らの意思でそれを選んでいく、力強い物語です。
ゴールデングローブの助演女優賞を受賞、オスカーの同賞にもノミネートされているモニーク演じる母親の、威圧的すぎる(体型と)存在感からも目が離せません。虐待の加害者である彼女ですが、見ようによっては彼女もまた被害者なんだなあとしみじみ感じるラスト。
さらに、地味すぎるすっぴん顔を披露したマライア・キャリーや、無駄に(?)出番の多いレニー・クラビッツもいい味出してます。マライア……年取ったな。
公開はGWあたりなのでまだ先ですが、ぜひチェックを!(小島)