彼はティム・バートンとティミュール・ベグマンベトフという、ハリウッド屈指の変人が見出した若き才能。大学の卒業プロジェクトとして、4年間制作に費やした短編アニメ『9』を、イライジャ・ウッドやジェニファー・コネリーなど豪華なキャストを声優に迎えて長編映画化した『9<ナイン>〜9番目の奇妙な人形〜』が、この度、5月8日に公開されるということで、来日しているのだ。
この『9』、前編CGのアニメなんだけど、面白いのはキャラクターが実に“ローファイ”な麻とジッパーでできた人形だってこと。映画は人類滅亡後で繰り広げられる、そんな摩訶不思議なキャラクターたちのアドベンチャーが綴られている。
アメリカ人らしからぬダークでゴシックに彩られたファンタジック物語は、既に公開されたヘンリー・セリックによる『コララインとボタンの魔女』と同様に、米アニメの明るい未来を示唆させる素晴らしい作品である。
個人的にはこのキャラクターの造形はたまらない。是非、フィギュアにして欲しい。
インタビューは4月19日発売のCUT5月号に掲載します。
ちなみに劇場版とは別途に5月1日より、横浜にあるブリリア ショートショート シアターで公開されるので、こちらも是非。(内田亮)
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