前にこのブログで紹介した映画『息もできない』が予想以上にヒットしているらしい。
この映画、主演を務めているヤン・イクチェンは無名な上にお世辞でもルックスがいいとは言えない。他のキャストも無名だし、作風もいわゆる“韓流”とはほど遠い、極めて退廃的でバイオレントな映画なわけで、まったくキャッチーさに欠けるのだが、それでも連日お客さんが押し寄せて、なんと2週目になって動員が150%増えたらしい。
これって結構レアないこと。映画会社などの思惑は離れて、完全に口コミでその評判は広まっているのである。
つまり、めちゃくちゃいい映画だってこと。人に勧めたくなるような映画だってこと。もう一度観たくなる映画だってこと。
CUTのデザインを担っている中島デザインのアシスタントも、この前の週末に渋谷のシネマライズで観たらしいけど、超満員な上、みんな劇場を去るときは涙目だったそう。
そう、この映画の魅力は、限りなく野蛮でガサツなんだけど、めちゃくちゃ感動できること。
本当にお勧めの一本。是非、体験して欲しい。(内田亮)
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