CUTも『借りぐらしのアリエッティ』を観た


渋谷が先日、ブログで報告していたが(http://ro69.jp/blog/shibuya/36670)、『借りぐらしのアリエッティ』は本当に不安を一掃してくれ、期待を裏切ってくれない、素晴らしい映画である。
ある意味、最近のジブリ映画の中ではもっとも王道な作りとなっている作品なんだけど、それだけにこの映画から得るカタルシスはハリウッド映画なみ。音楽、カメラワーク、演技(志田未来と神木隆之介の演技は、もはや完璧)、と映画に求める要素はすべて絶妙にマッチングして、壮大な感動を喚起させてくれる。
その立役者はもちろん、今回監督デビューした米林宏昌。
『千と千尋の神隠し』の“カオナシ”のモデルとなった彼(今朝、ワイドショーなどでも紹介されていたのでご覧になった方も多いのでは?)、アニメーターとしては長年ジブリで活躍していたけど、まさか自分が長編を監督するとは夢にも思っていなかったらしい。
どうやら今でも“監督”という肩書きには戸惑いを感じるようだが、それなのにあそこまでの映画を作ってしまった彼の才能は恐るべし。

公開は7月17日。楽しみにしてください。

にしても、『借りぐらしのアリエッティ』、『トイ・ストーリー3』、『ヒックとドラゴン』、『カラフル』(こちらは未見だけど絶対にすごいはず)と、この夏は素晴らしいアニメ映画が目白押しである。(内田亮)

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