気になる映画の音楽2:『モールス』のブルー・オイスター・カルト

気になる映画の音楽2:『モールス』のブルー・オイスター・カルト

現在絶賛公開中の、クロエ・グレース・モレッツ主演の『モールス』だが、演出や演技は当然に素晴らしいのだが、個人的にこの映画が心に残る、もうひとつの大きな理由が使われている音楽だったりするのだ。
特にアメリカン・ハードロックの良心、ブルー・オイスター・カルトによる81年のヒット曲“Burnin' For You”の使われ方は絶妙。
クライマックスのひとつ(そしてスウェーデン版『ぼくのエリ 200歳の少女』ともっとも異なるシーン)で登場するので、どう使われてるかはここでは割愛するが、あの映画の舞台となる時代を象徴しているという意味でも素晴らしい。
監督のマット・リーヴスも相当この曲に思い入れがあるんだろうと思い、8月号に掲載したインタビューの際に、この曲についても訊いてみたのだが、実はそうではなく、当初はエイジアの“ヒート・オブ・ザ・モーメント”を使う予定だったが、曲の権利が高すぎて断念したそう。
代わりにこの曲になったわけだが、それを提案したのが、この映画の音楽監修をしたジョージ・ドレイコリアスということ。
ジョージ・ドレイコリアスとはもともとリック・ルービンの弟子みたいな存在で、ジェイホークスなどによる名盤をプロデュースしているなど、90年代のアメリカン・ロックには欠かせない存在なのだが、最近では映画の音楽監修をやっていることが多くて、もちろんそれらは音楽的に“アタリ”の確立が高い。その中でも『モールス』のBGMは本当に素晴らしいと思う(個人的にエイジアはちょっと……なんで、この曲ですごっく嬉しかった)。
ちょっとウンチク臭くなってしまったけど、『モールス』のブルー・オイスター・カルト、是非チェックしてください(曲の邦題は“お前に焦がれて”というらしい。知らなかった)。(内田亮)

Photo Credit: Saeed Adyani
(C)2010 Fish Head Productions, LLC All Rights Reserved.
CUT 編集部日記の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on