久しぶりに渋谷TSUTAYAのマンガコーナーをぐるぐる回ってたら、西炯子先生のとあるSMマンガが新装版で再発されていた。
先生の作品はほぼコンプリートしているんだけど、この作品はなかなか入手することができずにいたので、見つけた瞬間、思わず声を上げてしまった。
これ、そもそもは90年代の作品で、あの大槻ケンヂが原作を書いている。
主人公が、悩める人をあの手この手で導いていくという設定は、それをやるのがSM嬢であるという点を除けばまあよくある話なんですが、その時代の空気感も含めて、におい立つ青さがいま読むと妙に新鮮だった。
ほかにも山ほど代表作がある作家なんで、「これこそマストです」とは言わないけれども、ぜひオススメしたい、とてもいいマンガ。
それにしても、この人はいま一体何本の連載を抱えているんだろうか。
去年の年末にインタビューさせて頂いたことがあって、そのときには7本だと言っていたけれど、いまはもっと描いているような気がしないでもない。気がつけば新連載が始まっている印象もある。
そのときには、「ある種の贖罪意識がそうさせている」と語ってくれたけれど、いまもきっとそうなんだろう。
またいつかお話を聞きたい。
一緒に写っている『恋と軍艦』もおもしろい。(小柳)