本日公開:『ハラがコレなんで』

本日公開:『ハラがコレなんで』

現在発売中のCUT11月号では、映画監督・石井裕也のインタビューを掲載。
今日、11月5日に公開された彼の最新作、『ハラがコレなんで』につ いて話を訊いています。

『ハラコレ』は、仲里依紗扮する妊婦の光子が、自分の境遇を省みず、周囲の人々の助けになるべく駆けずり回る、というお話。
一見、荒唐無稽で強引 にも感じられる設定だけど、そこがいい。
これまでの石井作品にも共通する、追い詰められた人間たちへの愛情と、彼らがそれでも何とか前に進んでいく姿の描かれ方が、今まで以上に力強く、観ていて気持ちがいいのだ。
ものすごくベタな形容だけど、2011年に作られる必然があった映画だと思 う。

実際、監督の石井裕也自身も本作に手応えを感じている様子だったけど、インタビューをしていて印象的だったのは、とにかく言葉が淀みなく出てくること。
要は自分の映画を語るべき言葉が、ものすごく明確に自分の中で言語化されているということで、これはこれで傑出した才能なんだなぁ、と感じた次第です。

2012年も注目の俊英監督を、いまのうちにチェックしておいてください。(清水)

(C)2011『ハラがコレなんで』製作委員会
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