3年前ぐらいにCUTのハリウッド特派員の小西未来が編集部に遊びにきたときに勧められた連続ドラマの『ブレイキング・バッド』。
末期癌で余命2年と知る高校の化学教師が、家族に遺産を残すためにクリスタル・メス(覚醒剤)の精製を選ぶというこのドラマ。
設定からしてぶっ飛んでいるわけで、小西未来の話を聞いたときは、一刻でも早く観たいと思いながら、なかなかチャンスがなかったんだけど、この間『ENTERTAINMENT
WEEKLY』誌で、スティーヴン・キングが絶賛しているのを読んで、ようやく重い腰をあげて、レンタルしてきた。
これ、予想をはるかに超えておもしろい。
まだ3話しか観れてないんだけど、もちろんドラッグ売買に足を染めることが、いい結果につながるわけなく、そのダウンワード・スパイラルが刻々と描かれているのだ。
しかもこれまた連ドラという、終わりが特に設定されてない、ある意味、ネバーエンディングなメディア(現在アメリカではシーズン3まで放映)を利用して、その堕落がジワジワ描かれているのが素晴らしい。
早くも禁断症状が出てきたので、今から続きをレンタルしてくる。(内田亮)