傑作『メランコリア』は絶対に劇場で。

傑作『メランコリア』は絶対に劇場で。

ラース・フォン・トリアー監督の最新作『メランコリア』。
2月17日に公開が迫ったこの作品を、現在発売中のCUT2月号イチオシの1本 「MOVIE OF THE MONTH」としてピックアップしてます。

主演のキルスティン・ダンストが素晴らしすぎるとか、映像がヤバイくらい美しいとか、いろいろ強調したいポイントはあるけど、何より興味深いの
は、ラース・フォン・トリアーの「脱皮」を見られること。
人の不幸ばかりを素材にドラマを生み出してきたのが一転、ポジティヴで美しい映画を作り
上げてしまったという事実には、全作品を観てきた者としてとにかく感動するわけです。

それと、この作品はBDとかDVDじゃなくて、絶対に劇場で観てほしい。
ある重要なシーンに爆音で流れるワーグナーの“トリスタンとイゾルデ” は、かなり斬新で荘厳な映画体験になるはずだから。

ちなみに、前作『アンチクライスト』のインタビュー(CUT2011年3月号)を読み返していたら、数ヶ月後のカンヌ映画祭でブチかまされる問題
発言が先取りされていてちょっと面白かった。
なんというか、ほんとに一貫した人なんだな。(清水)

(C)2011 Zentropa Entertainments ApS27
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