『おおかみこどもの雨と雪』は小説もすごくいい

『おおかみこどもの雨と雪』は小説もすごくいい

この週末は『ビブリア古書堂の事件手帖』の新刊と、『おおかみこどもの雨と雪』のノベライズ版を読んだ。
『ビブリア古書堂の事件手帖』については、さすがのおもしろさで、なにひとつ文句のつけようがない。
あとがきによると冬には新刊が出る予定とのことなので、とにかく楽しみに待つのみ。


で、驚いたのは『おおかみこどもの雨と雪』のノベライズ。
細田守監督が書き下ろしているわけですが、この人、やっぱりすごい。
ファンタジックなお話を文語の枠組みに合わせて変換していく精度の高さもさることながら、そうして描かれるメッセージとエモーションが映画以上にストレートで、ものすごく整理されているのが印象的だった。
ゆえに、『おおかみこどもの雨と雪』とはなんなのか、という輪郭が、というか、輪郭以上に「核」の部分がわかってしまう感じ。
とはいえ、映画は映画としてそれはもう素晴らしいものなので、どちらから先に触れてもまったく大丈夫。

ちなみに、7月19日発売のCUT8月号では、そんな細田守監督のロングインタビューを掲載します。
現代における母親像をめぐるお話(って、なんか違う雑誌みたいだけど)を聞いてきたので、で、ものすごくおもしろいのでご期待ください。(小柳)
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