個人的には、ライブハウスを回る「GOOD GLIDER TOUR」の出発点だった昨年12月のSHIBUYA-AX以来で、久々に観たバンプのライブだった。
と言っても、その前はもっと長い間、バンプのライブを観ることができなかったわけだが、今日の代々木競技場第一体育館のライブは新鮮だった。
最近のアルバムやシングルの曲だけに偏らず様々な時期に作られた楽曲が散りばめられた今回のツアーは、バンプの音楽が持つ宇宙と時間と生命の物語がトータルで感じられる、とても感動的な内容だ。
アリーナを回る「GOLD GLIDER TOUR」は、その物語をより直接的に感じさせるような映像と演出が加わったことによってさらにレベルアップしたライブになっていた。
しかし、もっと大きなレベルアップの要因となっていたのは、やはり4人の歌と演奏だった。
長いツアーの中で余分なものが削ぎ落とされきったような、シンプルに確信に満ちた音だけを紡ぎ続ける4人がそこにいた。(古河)