昨晩、星野源初のZepp Tokyoでのライブを観た。
ライブの最後に本人が体調が悪かったことを明かしていたが、まったくそんなことを感じさせない楽しくて素晴らしいライブだった。
JAPAN編集部日記にも書いてあるので、このエピソードばかり強調しても何なのだが、彼のライブは観客が動かずにじっくり楽しむ曲が多いからか、ほぼ毎回のようにライブ中に具合が悪くなって倒れる人がいる。
星野源は、最近はそんなライブ中に倒れた人のために、その人にみんなでライブ中に「あだ名」を付けていると言っていて、実際にこの日もふたりに「あだ名」を付けていた。
一瞬、多くの人が「え? そんなことするの?」と思うようなことかもしれないが、その理由を彼は「倒れた人が気がついた時、『ああ、ライブ観られなかった』と思うかもしれないけど『あんた、今日のライブでこういうあだ名が付いたよ』っていうのが残るから」と語っていた。
この普通の人は想像しないところまで想像する「優しい想像力」が星野源の楽曲の魅力にも繋がっていると僕は思う。
後半で歌った、家族を残して死んでしまった人の気持ちを想像しながら書いたという“予想”などが、より深く心に沁みた。(古河)