H9月号掲載の5バンドのライブを観ました

H9月号掲載の5バンドのライブを観ました

絶賛発売中のH9月号では、表紙巻頭特集の「Hの恋愛映画」のほかに、「GIRLS BAND EXPLOSION!」という特集もやっています。

デビューして間もなかったり、デビューしたてだったりの、新進気鋭の女性バンド(正しくはバンドだけじゃなくてユニット的な方々も入っていますが)を紹介しプッシュする企画で、Silent Siren、赤い公園、tricot、ハルカトミユキ、Charisma.com、SHISHAMO、のインタビューを掲載しています。



そして。特集外では、クリープハイプの尾崎世界観の企画インタビュー「尾崎世界観のA to Z」、さよなら、また今度ねの1stフル・アルバムのインタビュー、OKAMOTO’Sのニューシングルのインタビュー、アリーナツアー中のSHINeeのインタビュー、武道館ワンマンが決まったLiSAのインタビューも掲載しています。

それから、今号に限らずですが、宇宙まおがコラム「お歌詞なお話」を連載しています。



という方々のうち、Silent Siren、Charisma.com、SHISHAMO、さよなら、また今度ね、宇宙まお、の5組が出演したイベントが、この間の日曜日、25日に渋谷でありました。

渋谷のO-グループのライブハウス6つを借りきって、ディスクガレージが定期的に行っているイベント「MUSIC MONSTERS」です。

というわけで、行ってみました。以下、観た順にショート・レビューします。カッコ内は出演したハコです。



1 さよなら、また今度ね(O-Crest)

何度か観てるが、この日はちょっとグダグダ。演奏はジャンク、菅原(vo&g&key)の歌もMCもとっちらかりまくり、ギターの弦切れまくり、チューニングも狂いまくり。が、それが「でもおもしろいからアリ」というだけではなく「バンドの在り方として新しいからアリ」みたいなふうに見えてくるのが、今のこのバンドの勢いなんだなあと改めて思いました。言葉もメロディも思いもよらなかった方向から降ってきて、それがいちいちリアル。あと菅原のこの、本当に他者を求めている感じ、とてもいいと思う。今後もっともっと広く深く愛されていくと思う。



2 Silent Siren(O-EAST)

今人気急上昇中の、自分たちでもMCで言っていたが、「メンバー全員読モバンド」、だからちやほやされることもあるが同じくらいなめられることもある、でもライヴを観るとちゃんとしている──という評判はきいていましたが、本当にそうでした。いや、演奏うまかないんだけど、グルーヴがあるというかちゃんと自分たちの音になっている。確かにひたすら明るく楽しく華やかだけど、でもそれだけじゃない感じ。細かいテクニックは一切ないけど一発一発のキックとスネアにどしっとしたグルーヴがあるドラマー:ひなんちゅ のプレイが、そのキモなのでは、と、観ていて感じました。



3 Charisma.com(7th Floor)

こちらも急速に注目を集めている、「エレクトロな四つ打ちトラック×ラップ×歌」というコンセプトのいつか(MC)&ゴンチ(DJ)のOL2人組。ここ、客席にテーブルとイスが出ているハコで、アコースティックなアクトじゃない場合はちょっとやりづらそうなんだけど、出てきたいつかが「みなさんどうぞお立ちになって」とか言うと、満員のお客さんの全員が、あっさり立つ。観てから判断してやろう、じゃなくて、既にこのふたりにハマっている人たち、もしくはこれからハマりたい人たちが待ち構えていたってことです。そこからはおなじみの「ごきげんよう」「よろしくどうぞ」を連発しつつ、1ヵ月前に出たアルバム『アイ アイ シンドローム』からの曲を連発、がんがんアゲまくっていく。トラックもラップもメロディもダンスも(そう、ダンスやたらうまいのです。身体のキレがラッパーじゃなくてダンサーのそれ)、すべてがもういちいちかっこいい。11月24日に渋谷WWWで初ワンマンをやることを告知してたけど、ここにいるうちのかなりの人数が来るのではと思う。



4 宇宙まお(O-Crest)

久々に観たら、パフォーマーとして段違いによくなっていてびっくりした。曲や歌や歌詞は前からすばらしいけど、ライヴという場におけるオーディエンスのつかみかたとか、ひっぱっていきかたとか、惹きつけかたとか、そういうところが以前とはかなり違う。新曲も2曲ぐらいやったが(激しいの1曲、しっとりしたの1曲)、どっちもすごくいい曲だったし。あと、この人、笑顔がもうとにかく大変に魅力的で、とにかく人を惹きつける笑顔なんですが、その笑顔度が以前が100だとしたら150くらいになっていたようにも感じた。なんだそれは。いや、でも、僕は昔、この人が前にやっていたバンドを偶然観たことがあるんだけど(その時はギタリストで、歌は時々歌うくらいの感じでした)、その時に「うわ、なんだこのすごい笑顔の子は」と驚いたのを思い出したりした。



5 SHISHAMO

ライヴ観るの、私は、去年の秋以来だったんですが、その時はまだ3人とも高3で、制服でライヴやってました。で、今回は私服で(そりゃそうか)、そして大変にレベルアップしていた。演奏はまあそのへんの高校生レベルなんだけど(でも昨年の秋より全然よくなってたけど)、とにかく曲と詞がレベル高すぎ。ヘンな言い方だけど、職業作曲家・作詞家的な優れ方というか、身を切って自分のことを歌う、というんではなくて(そういう曲も中にはあるが)、作家がお話を書くようにいろんな物語を作れる感じ。書こうと思えばどんな曲でも書ける感じ、というか。途中で宮崎朝子(vo&g)が「カルピスのCMに使われるような曲を作ろうと思って」と前置きして披露した新曲が、マジでその言葉どおりの、ビーチで走り回る能年玲奈のバックでかかっていたらずっぱまりな曲だったのには、思わず笑ってしまうほどでした。才能あるわあ、この人たち。





以上でございます。くり返しになりますが、以上5バンド、H114号にインタヴュー載ってます。

まだの方、ぜひ。詳しくはこちらを。http://ro69.jp/product/magazine/detail/87100

(兵庫)
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