『第９地区』で世界をあっと言わせたニール・ブロムカンプ監督の注目の新作『エリジウム』が20日(金)に公開された。なぜ、彼の映画の主人公はまるで贖罪のごとく大変な目に遭わなければならないのか？　誰でも楽しめるエンターティンメントにジャーナリスティックな社会批評が盛り込まれているのはなぜか？　CUTでは２号にわたって今作を特集してきたが、前号マット・デイモンに続き、最新号ではニール・ブロムカンプにインタヴュー。その答えがものすごーくよくわかるテキストになっている。

『第９地区』が斬新すぎただけに、賛否両論はあるだろう。逆に、エビ(エイリアン)を愛せなかった人たちには幅広く受け入れられるかも？　映像の美しさも、ダイナミックなアクションも含めて。いずれにしても、この２作品によって彼の描くべきテーマは明確になった。『マン・オブ・スティール』、『スター・トレック』同様ぜひ、映画館で観るべき映画です！（井上）