浮かび上がる漆黒の色気。ホワイト・ライズ来日公演を観た。


原宿アストロホールでホワイト・ライズを観た。2000年代半ば以降にUKから現れたバンドで、頑固なまでにここまでスタイルを変えず、世界観を変えず歩んできたバンドも珍しい。実直な道のりがそのまま反映されたライブだった。そのストイックさが逆に耽美な世界観を溢れ出させていて最高。

派手な演出やギミックはないが、それは“Unfinished
Business”がそうであるように、いつの時代でも力強く響くのに不可欠な要素でもある。最新作『ビッグTV』のメロディアスな楽曲群も、数年後にも変わらず強力に鳴り響くはず、と確信させた。
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