伊集院光の新刊

伊集院光の新刊

のはなしさん
伊集院光
宝島社 ¥1,200+税

2ヵ月くらい前だっけ、「この本の加筆修正をいつまで経っても
やらなくて、いよいよヤバくなったので、自主的にホテルに
カンヅメになった」という話を、TBSラジオ月曜深夜のレギュラー番組
「深夜の馬鹿力」で聴いて以来、発売を本当に楽しみにしていました。

で、後日、10月8日の発売だと知って、5日あたりから、毎日
書店に行っては「なんかの間違いでもう入ってないかな」と、探したりしていました。
ねえよ。でも、そこまで待ち望んでいた本、久しぶりです。

これ、元々は、昔、tu-ka(懐かしい)のメールマガジンで
週3回コラムを書く、という仕事を、5年くらい伊集院光がしていて、
それで貯まった約750本の中から、80本くらい選んで
加筆修正して1冊にする、というシリーズで、今回で3冊目になる。
今回は書き下ろしも3本収録。

で、絶句するほど、ほれぼれするほど、とにかくもう、おもしろい。
なんて文章うまいんだろう、この人。

コントや漫才やマンガと違って、活字を読んでいて、
思わず声を出して笑う、ということって、そうそうない。
ゆえに、僕は、自分が読んでそうなった人の本は欠かさず買うようにしていて、
それが宮沢章夫だったり、ゲッツ板谷だったり、リリー・フランキーだったり、
僕が大学生の頃の景山民夫だったり、
「活字で笑わせ界の最高峰」松尾スズキだったりするんだけど、
この人も、そのトップランナーです。

テレビよりラジオがおもしろい、というのは、この人に
関してよく言われることだけど、活字もラジオと同じくらい、いや下手すると
ラジオ以上におもしろいかも。
あのラジオ以上かも、ということは、とんでもなくおもしろいということです。

今回は全部で85本収録。
読み終わるのがもったいないので、1日に3本まで、と決めて、
じりじりしながら、全力でがまんしながら、「なんかのプレイかこれは」とか
思いながら、少しずつ読んでいます。
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