syrup16gの再発について

syrup16gの再発について

以前にニュースのコーナーでもお知らせしましたが、
廃盤で入手不可能になっていた、syrup16gの作品6枚が、
DAIZAWA RECORDS/UKプロジェクトから、10月27日に、
復刻リリースされます。
ニュースはこれ。→ http://ro69.jp/news/detail/40319

あ、私は「6枚」と書いているのに、このニュースでは「7タイトル」って
なっているのは、「パープルムカデ」と「My Song」は、2枚組の
1パッケージ、という形でのリリースだからです。


で。改めて聴き直したんだけど、やっぱり、今聴いても、どの作品も、
あまりにもとんでもなくて、五十嵐隆ってやっぱり天才だとしか
言いようがなくて、なので、全6枚のレビューを、書きました。
明日、「特集」のコーナーでアップします。ぜひ。

ただし。あまりにすごすぎて、正直、どう書いていいか
わからないところもあって、逆になんか、淡々と書いてしまった気もする。
メロディも、サウンド・プロダクトもすごいけど、特に、歌詞。
聴けば聴くほど、日本のロックが到達したある分野における
最高峰というか、「もうこれ以上はありません」っていう
極点にある言葉だと思う、どれも。

今のこの社会は……ってなんだそれは。
まあいいや、えーと、つまり、産業革命以降、
資本主義社会として発展してきた、今のこの社会は、
基本的に、自然な心の状態のままでは、生きづらいようにできている。
人間があって社会があるのではなくて、
その社会形態を維持する仕組みのために人間がいる、という形になっている。
だからあたりまえに、生きづらい。

なんか大げさな上によくわからないことを書いてますね。
まあ、とにかく、その生きづらさをロックで描く、という上で、
私、五十嵐隆以上に優れている存在、知りません。という話です。
syrup16gがロック・シーンにいて、普通に新しい作品を聴いたり、
ライブを観たり、インタビューしたりしていた頃もそうだったけど、
今でもやっぱりそうです。

つくづく、とんでもないバンドだったんだなあ、と思う。
「特にこの曲がすごい」とかって抜き出したいんだけど、無理です。
いっぱいありすぎて。

写真は、そのリイシューされる中で、一番古い作品。
最初のミニ・アルバム「Free Throw」。1999年作品。
私、この時、ジャパン編集部を離れていて、BUZZって雑誌で
主に洋楽をやっていて、大変に恥ずかしながら、この作品も、
このバンドも、知りませんでした。
当時ジャパンでは、其田という奴(とっくに会社やめちゃったけど)が、
「JAPAN TIMES」の中の、自分が持っていた半ページのコーナーで
紹介していた。

で、その2年後、次作の『COPY』を聴いて、「うわ! なんじゃこのバンド」
ってぶったまげて、追撃を始めたのでした。

あ、『COPY』はこのたびのリイシューには入っていません(廃盤ではないので)。
でも、それもすんごい作品なので、ぜひ。
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