千原ジュニアの本の話


千原ジュニア「すなわち、便所は宇宙である」
扶桑社 1,200円+税

週刊SPA! の連載をまとめた本。雑誌には載っていない
ボーナストラック的な回や、水道橋博士との対談も収録。

で。これ、買って、読み終わって、最後のページのクレジットを
見たら、編集者が知人だった。
昔、SPA! で松尾スズキさんが連載をしていた時の担当で、
つまり僕とは「松尾番つながり」で、知っている人。

というか、星野源「編集者のうた」で、実名を歌われている人です。
詳しくは、前にそれをネタにしたこちら。http://ro69.jp/blog/hyogo/48504
これも。http://ro69.jp/blog/hyogo/48514

「誰が書いているか知らずに本を買う」というのは、普段、まあ、ないけど、
「誰が編集したのか知らずに本を買う」というのは普通な行為なので、
このように「買ったら知り合いだった」ということ、たまにあります。

で。そういう時って、

「あ、××さんが作ったんだ? やっぱ俺と趣味が近いのかなあ」

みたいに、なんかうれしく思う場合と、

「なんだ、××の本かあ、これ。まんまと金出して買っちゃったよ」

みたいに、なんか悔しく思う場合があります。
今回のこれは、まあ、後者かなあ。

もちろん、ジュニアさんには何の罪もありません。
本自体、大変におもしろいし。
というか、こういう天才的な頭脳を持っている人の、
発想の動き方を知るのって、とても刺激的だし、参考になる。
……と、読んでいる間は思うんだけど、それは天才だからそういうふうに
脳が動くんであって、自分のような普通な奴がそれを読んでも、
真似して同じことをやれるわけじゃない。
つまり、結局、参考にはできない。

ということが、さすがにこの歳になると、わかってきました。
でも、とてもおもしろいので、まだの方、ぜひ。