ザ・ティン・ティンズのニュー・アルバムの話


THE TING TINGS『SOUNDS FROM NOWHERESVILLE』

買いました!
聴きました!
最高です。
1stの時みたいに、また当分こればっかり聴くわ俺、
ということが早くも明らかな、すばらしい出来。

9曲作ったのを全部捨てて、また1から作り直したアルバム、と、
報じられていますよね。
ロッキング・オン4月号の松村耕太朗の原稿によると、そのボツに
した作品は、エレクトロ・ポップみたいな感じだったそうです。
(詳しくはこちら http://ro69.jp/product/magazine/3

以下、僕の勝手な推測ですが、そのボツにした9曲は、
変わろうとして作ったんじゃないかなあ、と思う。
新しい自分たちを見せよう、みたいな。
なんで。1枚目で大成功した、次の作品だからです。
いろんな意味でプレッシャーすごいから、
何か新しいことをやらなくては、的な。
特にティン・ティンズの場合、やってることは斬新ちゃあ斬新だけど、
シンプルちゃあもうこれ以上ないくらいシンプルなので、
なーんも考えずに作ると、成功した1枚目をただなぞってるだけ、
みたいな、そんな作品にならないか? と。

で、自分たちの中で新しいものを、前作とは違うアプローチの作品を、
と考えて、いっぺん作ったんだけど、「待てよ」と。
「これ、曲、いいか?」と。
「なんか本末転倒なことになってないか?」と。

で、作り直したのがこれ、というわけです。
嘘です。実際どうだったのかは知りません。
実際、そこまで全面的に「前作そのまんま」って感じかというと、
違うところもあるし。
ジャンルとか音楽手法的とかでいうと、前作よりも広いし。
でも、作品の基本になっている、豪快でずぶとくて
グッド・メロディな感じは、前作と同じだと思う。
で、それ、すごくすばらしいし、すごく強いと思う。

こないだ来日したそうで(まだいるのかな)、ROのインタヴューも
受けたそうで(こちら http://ro69.jp/blog/rockinon/64961 )、
そこでどんな話をしたのかはまだわからないけど、
以上、アルバムを聴いて僕が感じたことでした。
「いやあ、期待、裏切られなかったあ、よかったあ」と
うれしくて、書きました。