luki、ビッケブランカ、日食なつこの三者三様ライヴを観た!
2015.02.28 22:19
今日は、渋谷o-nestでスリーマンのライヴ。非っ常に充実しておりました。先日のRO69の特集記事で対談(
http://ro69.jp/feat/luki_nisshoku_201502/
)も果たしていたが、集まったのはluki、ビッケブランカ、日食なつこという、ソロアーティスト3人。それぞれにミニマルなバンド編成ながら、こんなにも違った空気の染め方、震えさせ方があるのかと思うくらい、それぞれの余韻が胸に残っている。
lukiは、前回観たソロのフリーライヴの時から、luki本来のダークな世界観に一歩軸足をずらすような演出と選曲で、研ぎ澄まされたエモーションの攻撃性も先鋭性も、表現としての完成度が上がっていた。最近のライヴでは重要な役割を担い続けてきた“100年後のあなたへ”のPVが近く公開されるとのことなので、期待して待ちたい!
ビッケブランカは、キーボードとドラムのふたり編成での登場。アーティストとしての内面に、どれだけ嘘をつかずにそれを歌にできるか。ラブソングをファルセット駆使しながら人懐っこく歌うソウルフルさのなかに、そういう真摯さが常に顔を覗かせていて、とても頼もしかった。ちなみに10月に出た彼の初ミニアルバムは、『ツベルクリン』というタイトル。
ラストを飾ったのは日食なつこ。ビッケブランカに続いて彼女も、キーボードとドラムのふたり編成で、ドラムセットに座るのは元tricotのkomakiだ。少しはにかむような仕草を見せながら、独特の毒を含んだ歌詞を、くっきりとしたメロディに乗せて力強く歌う彼女は美しい。
終わってみれば、これからの飛躍が楽しみな三者が、緩やかに共鳴する前向きで心強い一夜だった。またぜひ、どこかでの共演を望みたい。(松村)