序盤に「私がどうにかなっちゃうかも」と、ファイナルである今日、もう限界まで突っ走る宣言をしていたYUKI。
弦楽器＋管楽器＋バンドという、30人弱の大所帯によって鳴らされる極上のポップソングたち。
「DANCE IN A CIRCLE」というツアー名にも表れているが、陽性のパワフルな曲をそろえた躍動的なセットリスト。
途中、“恋愛模様”では、ステージが丸ごと回転し、その狭間に巨大なスクリーンが現れ、白いドレスでバック転するYUKIや、adidasのジャージで踊るYUKIがスクリーンを所狭しと動き回るという映像が目を引いた。
極上の演奏と大掛かりなエンターテインメント要素も素晴らしいが、やはり何よりもYUKIの歌である。
“プリズム”から始まり、“JOY”“ドラマチック”“ハミングバード”“星屑サンセット”“ランデヴー”といった代表曲を、歌というか、もう生命そのものが鳴っているような、全肯定のエネルギーが最初から最後まで放たれる。
YUKIがすごいのは、その力が観る度にパワーアップしているところだ。
最後、“WAGON”を歌いきり、思いきりジャンプして、「11月19日、今日という日を永遠に！」と叫んだYUKI。
腕に顔をあてて、必死に涙をこらえていた。
ツアーをやりきり、たくさんの思いがこみあげたんだろう。
ステージが回転し、閉幕に向かう中、「みんな大好き！！ 気をつけて帰ってね！！」と力いっぱい手を振り続けていた。（小松）
