そのテーマとは、2000年代以降の日本のロックバンドのテンプレとなっているメロコア/パワーポップの定形イディオムから脱皮して、今の「ポストプロダクション時代にフィットする新しいロックのイディオムを作り上げる」、しかも、「あくまでもバンドとして」という、実はほとんどの日本のバンドが手をつけていない壮大なもの。つまり簡単に言えば「全く新しいバンドサウンドの構造を作る」ということになる。
「誰も置いていかずに。みんなを笑顔にする」というMONOEYESの基本思想も同時に実現した上でそんなことが可能なのか。
発売中の『ROCKIN’ON JAPAN』8月号から、その発言の一部をお届けする。
●バンドをなめんなよ、みたいな気持ちが、やっぱ俺あって。全方位に対して、どこと聴き比べられても、うるさいねって言われて終わるだけじゃなくて、一番かっこいいでしょ、っていう感じでやりたかった(細美武士/Vo・G)
●1stの時よりもかなりディベートしてる。それぞれ曲に対する愛情が結構深くて、もう結構ケンカしましたもん(笑)(戸高賢史/G)
●みーちゃんのデモを聴いて、あ、こんな感じだったら、なんかいい感じになるかな?って思った(スコット・マーフィー/B・Cho)
●リズム的なアプローチは、すごい難しかったの。でも結局ただのロックドラマーだから、やっぱり、変わんないっちゃ変わんないっていうか。逆に、変えたくても変えられない、でもそれがいい意味で、バンドっぽさや人間っぽさとして、曲に収まったかな?っていう(一瀬正和/Dr)
●もしかしたらその一曲がその人の人生を大きく変えるかもしれないし、その曲がその人を一生支えてくれるかもしれない、それは俺たちの能力じゃなくて……それは、その曲がそこまですばらしいかどうかではなく、その人がその曲にどういうタイミングで出会ったのか? そこに書いてあった歌詞をどう解釈したのか? なんていうのかな、作品を作ることにおいては、どの曲のどの瞬間も、それだけの力を持ち得ると思って作るんですよ(細美)
続きは発売中の『ROCKIN’ON JAPAN』8月号で!